室内環境と健康 Indoor environment and health

人びとは一日のうちの多くの時間を室内で過ごします。従って、生活の中で水・食と並んで室内空気室は重要な環境要因の一つです。これまでに、一般住宅、および小学生自動を対象に、化学物質やダニアレルゲン等の室内環境要因とシックハウス症候群やアレルギー有訴との関連を明らかにしてきました。これらの結果をもとに、厚生労働科学研究班(研究代表者 岸玲子特別招へい教授)の一員として「科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)」を作成し、厚生労働省のホームページで公開しています。

室内環境と健康(センター)

https://www.cehs.hokudai.ac.jp/project-03

アロマセラピーの介入効果

いわゆる化学物質過敏症を訴える方に、アロマセラピートリートメント(マッサージ)による介入を行い、その効果を検証しました。
いわゆる化学物質過敏症の有訴には効果が得られなかったものの、短期的にはアロマセラピー介入前後で主観的な気分プロフィール検査(POMS:Profile of Mood States)の得点が改善される結果を報告しています(Araki et al., 2013)。
現在は、介入前後での心拍変動への影響を検討しています。